西淀川区民の宝――大野川緑陰道路を守り、発展させましょう!


《寄稿》掛 章孝さんより(西淀川区柏里在住)

大野川緑陰道路の広さは全長3・9㎞、面積では甲子園球場13個分になり、広く貴重な緑化地域となっています。

○ 鉄塔除去にともなう樹木の大量伐採に抗議し、計画を大幅に変更させた

樹木が伐採された現場(大阪民主新報2020年6月14日付より)

2019年4月8日、大野川緑陰道路の一角、ラジオ体操の場となっている歌島橋南側の広場のクスノキやアラカシが8本、突然根元から伐採されていました。
調べてみると、伐採は関西電力の送電鉄塔の撤去工事によるものでした。ただちに抗議し、樹木の復元を強く求めました。
今年3月、「緑陰道路の緑を守る有志の会」を結成し、大阪市の十三公園事務所、西淀川区役所、関西電力に正式な説明会を開くこと、復元計画を示すことを求める署名運動を開始。4月に100筆の署名を持参して関係先に要請しました。
すると、驚いたことに、関西電力で応対した担当者は、当初の142本の樹木を伐採する計画を19本に大幅に変更したことを明らかにしたのです。住民の声が大野川緑陰道路の緑を守ったのです。

○ 緑陰道路を都会の里山に

緑陰道路内の説明看板には、「区民の宝」と書かれています。近隣住民のみなさんが、日常的に清掃や緑の手入れをがんばっておられます。しかし、2018年9月の台風で多くの樹木が倒されました。それ以前から伐採もあり、根っこだけになったものがたくさんあります。また、近隣が居住地域でない、工場や大きな駐車場の地域では、道路側の塀が壊されたり、木が倒されたり、排水が道路に流されたりしている個所があり、放置されているところが目立っています。
西淀川区は日本でも有数の大都市の工業地域であり、緑陰道路の緑地を発展させることは大切です。都市の「里山」を考えて、住民の力を集め、さらに緑化をすすめていきたいものです。(西淀川区日本共産党後援会ニュース2020年7月号より)


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