5月17日住民投票で「大阪市を廃止し分割する構想」は反対多数で否決されました! ご支援に感謝いたします
大阪市をよくする会西淀川連絡会は5月18日、以下の声明を発表しました。
「住民投票」で大阪市の街と暮らしを守りました!
大阪市民の良識ある判断と勇気ある行動に敬意を表します
5月17日に、大阪市を廃止し、5つの特別区に分割するかどうかを問う住民投票が実施され、反対(70万5585票)が、賛成(69万4844票)を上回り、反対多数で勝利しました。「都構想」に終止符を打った大阪市民、西淀川区民の良識と勇気ある行動に心から敬意を表します。
西淀川区では、反対28337(得票率54・3%)、賛成23670(得票率45・4%)で、反対が4667票上回りました。投票率は66・83%(西淀川区68・82%)と高く、全市民的な規模で真剣な模索と探求がおこなわれたことを示しています。
投票結果をうけて橋下市長は次期市長選挙(今年11月)で政界引退を表明、江田維新の党代表も辞意を表明しました。今回の結果は、大阪市を守りぬいただけでなく、民主主義を圧殺してきた橋下・独裁政治の全国拡散を阻止し、維新をパートナーとして戦争法案成立や改憲をねらう安倍政権に大きな痛打をあたえるものとなりました。
昼夜分かたぬ奮闘をしていただいた大阪市をよくする会の構成団体のみなさん、連日府内や兵庫、京都などから支援にかけつけて下さった支援のみなさんに、心から感謝を申し上げます。
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橋下・維新の会は、一方的な説明会やパンフの発行、政党助成金を4~5億円注ぎ込む物量作戦、官邸を動かして自民党の分断や経済界への工作、全国から毎日千人規模で動員をかけるなど、なりふりかまわない戦略をすすめてきました。とくに「反対派」が多い西淀川区などに的を絞り、橋下市長が繰り返しタウンミーティングをひらき、ウソとペテンを大量にふりまきました。
大阪市をよくする会は、各構成団体の中で、このたたかいの大切さを繰り返し語り合い、構成員の総決起、草の根の力で維新の大攻勢をはねかえそうと奮闘してきました。
大量のデマ宣伝に対抗し、駅頭での日替わりビラ配布、土日のスーパ―前宣伝、宣伝カーやハンドマイク宣伝、まるわかり説明会などで、「大阪市をなくすな」「暮らしを破壊する都構想ストップ」「一人の指揮官でやりたい放題許すな」と訴え抜きました。最終盤に区独自で反撃ビラを作成し、「カジノ頼みでは西淀川は発展しない」「都構想で防災対策は弱まる」「政令市の権限と財源を市民のために活用しよう」と訴えました。
町会長、商店会長、開業医などを訪問して「大阪を守ろう」と話し合いました。「都構想反対」で一致する自民や公明の議員、支持者とも積極的に交流し、党派をこえた共同をひろげてきました。
一人ひとりが自分の言葉で身近なつながりに「反対しよう」と働きかけました。団体構成員とそのつながりへの総当たりをめざし、2万9千人と対話し、2万5千人の「反対」票を確認しました。
大阪市をよくする会の活動は、多くの有権者の中に「反対」への支持と共感をひろげ、今回の勝利の大きな原動力の1つになったのは間違いありません。
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今回の住民投票で、「賛成」に投票した方の多くは、「ムダづかいをなくしたい」「借金を減らしたい」「大阪経済の発展を」などを願っています。そこには今後、「対話」「共同」がもっと大規模に広がっていく可能性があります。
当面、国会で焦眉の課題になっている戦争法案とのたたかいに全力をあげます。同時に、次期知事・市長ダブル選挙を念頭におき、生活向上、要求実現、よりよい街づくりをめざして、多くの区民との共同をひろげながら、全力をあげていく決意です。今後とも大きなご支援をお願いいたします。