西淀川区の保育所入所懇談会に参加しました!──石井みすず


石井○2 昨年12月26日、西淀川保育運動連絡会が主催する「保育所入所の懇談会」が開催され、私、石井みすずは事務局として同席しました。西淀川区選出の3人の市会議員全員に案内を出したところ、日本共産党の北山良三市会議員がかけつけてくれました。
 年末も押し迫った寒い夜でしたが、会場となった西淀川区役所内の会議室には、保育所入所を希望する保護者が子どもを連れて続々と集まって来ました。

ポイント制で入所者を選別するやり方に疑問の声次々

 懇談会では、区役所の担当課長を前にして、若い保護者のみなさんが、入所面接時の事務的な対応への怒りや、保育所を希望する理由などについて、時おり言葉を詰まらせ、涙をぬぐいながら訴えました。訴えを聞いていて、多くの保護者は、前年度から大阪市が導入したポイント制で入所者を選別するやり方に不安や疑問を強く抱いていることがわかりました。
 ある方は「この点数を見たときに、細かくって、マイナスとか書いてあって凄くドキドキしました。主人の両親と同居しているんですけど、同居で-3点…。この-3点でもしも入れなかったらどうしようと思い、マイナスということのプレッシャーというか不安が凄くありました。就労形態で細かくわかれていて、平等かなと思うんですけど、一方で基準が画一化されているんじゃないかという思いが強いです。基準だけで判断しないで、今日のこの意見なども考慮して判断して欲しいです。地域の保育園をたくさんつくって欲しいです」と訴えていました。

〈資料〉 ポイント制による大阪市の保育所入所選考基準 (大阪市のホームページから) 

保育所入所選考基準p1保育所入所選考基準p2保育所入所選考基準p3 

不正入所を前提にしているような市の対応

 ポイント選考に加えて、今回から大阪市は、1キロ圏内に親が住んでいる場合は保育できない理由を示す証明書の提出を義務づけました。また、提出書類の一つである「勤務(内定)証明書」の欄外には「虚偽の記載を行った場合には不利益処分を受けることがあります」などと書かれています。市民が不正な申請をすることを前提にしたような市のやり方に、親たちはビクビクしながら手続きをしたのです。私は橋下市政の傲慢さに怒りを抑えることができませんでした。

「あずかってくれればどこでもいい」ではない!

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 また、ある方は「面接の時に『4月に入れなかったら無認可のところに預けますか』と聞かれたんですが、預かってくれるところやったらどこでもいい、保育ママでも、無認可でもいいという風潮がありますけど、そうじゃなくって私は、自分の子どもを地域のお友達といっぱい関わりながら、親もこどもも一緒に楽しく小学校に通って欲しい、通わせたいと強く思っているので、そういうことも見越して西淀川区の保育園や学校づくりも進めて欲しいと思います」と発言されており、とても共感できました。

 

担当課長は「ご意見として承っておきます」

 こうした訴えに対して担当課長からは、「ご意見として承っておきます」との回答しかありません。「ちょっと待って下さい。意見として聞くだけでなくちゃんと大阪市に伝えて下さい」と参加者がいっせいに担当課長に迫ると、課長も「もちろんご意見は当局にも伝えます」と応えましたが…。

北山議員と私も激励と連帯の発言

 北山良三市会議員は次のように発言されました。「子育てに保育所は重要な位置を占めています。充実した保育を求めるのは親として当たり前の要求です。予算がないわけではありません。遠慮しなくても財源はあります。その財源を子育て応援に回すのか、ムダな事業に回すのかが問われています。市会議員として皆さんのご意見を受け止めて保育制度の改善をするために頑張ります」と。

 そして私は、「保育を希望する親や子どもたちをふるいにかけるようなポイント選考は、間違っているし、やめるべきだと思います。もっと公的保育施設をつくってニーズに合った保育を考えるべきではないでしょうか。区役所としても、もっと親身になって保護者の意見や要求をくみ取り担当局に対して保護者の立場で意見を上げて下さい」と申し上げました。

「みんな同じように頑張ってるんや」

 懇談会が終わったあと、父母のみなさんは「面接では言えなかったことが言えてよかった」「また懇談会をするときがあったら教えて下さい」「他のお母さんが話しているのを聞いて、みんな同じように頑張ってるんやと思ってもらい泣きした」「橋下市長は、子育てを支援するって言っていたのに全然ちがうってことがわかった」「入れないのが不安だったけど、入りにくくなっている原因がわかって不安から怒りに変わった」と感想を聞かせてくれました。

安心して子育てできる大阪市をめざして力をあわせましょう

 西淀川区は来年度待機児童数199人が予測されています。保育ママ施設が3ヵ所、認定こども園が1ヵ所ありますが、親たちは「預ける保育」だけではなく、「親も子どもも安心して仲間と成長し合える保育」を求めています。

 しかし、橋下市政は公立保育所の民間移管を次々とすすめ、保育に対する公的な責任を投げ捨てようとしています。本当に子育てを大切にする市政、府政へと転換しなければなりません。私も引き続き子育てに悩むすべてのお母さん、お父さんと力をあわせてがんばります。

石井みすず(西淀川区府政対策委員長)

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日本共産党カクサン部 小曽館 育子(こそだて・いくこ)です!
日本共産党の子育て政策をぜひご覧下さい。http://www.jcp.or.jp/kakusan/lecture/03.html

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